全盲者の不動産賃貸借契約の弊害

目が悪いと、通常と同じ人の社会的地位や経験、収入があったとしても、ふとしたところで差別的取り扱いを受けることがある。

 

その最も最たる例が不動産賃貸借契約だ。貸主に目が悪いことを説明すると、段差があるけど大丈夫か、うちはバリアフリーじゃないけど大丈夫か、そもそも目が悪い人には家を貸していないなどの言葉が返ってくるのが現状だということを、この前まじまじと感じた。これらは目が悪いこととあまり関係ない理由を連ねてるに過ぎないし、まだまだ社会の理解が進んでいないことを感じる。

 

こんな断り方をする貸主にきちんと説明して契約をしようとする気になれないのが当然。こちらから願い下げだ。

 

自分は一人暮らしをして10年になるが、階段で転んだこともなければ、梶を出したことだってない。泥棒に入られたこともない。すごく気を使って生活している。だって、目が悪いからだめだったんだねって言われるのが一番嫌だからだ。

 

こうした事情を踏まえると、民間で賃貸契約をするよりも、URなどの公的機関がやっている住宅を借りるのが良いのかなと思っている。

 

障がいがあると、思わぬところで障壁画ある。是非このような誤った偏見はなくしたいけど、いちいち一人一人の貸主に説明していると日が暮れてしまうので、何か良い方法はないだろうかと思う。

この悲痛な叫びが、きちんと社会に浸透し、誤った理解がなくなることを祈っています。