『最後の授業 ぼくの命があるうちに』(ランディ パウシュ)をデイジーで読んでみた

こんにちは。ブログ二日目。

 

今日は、最近読んだ『最後の授業 ぼくの命があるうちに』を読んだ感想と、全盲者の読書環境について紹介します!

 

同書の筆者である、大学教授のランディ パウシュは、癌で余命が宣告されている中、大学の特別講義に望む。全米が涙したという同書ということで、私も読んでみました。

 

書籍を読んで、素直に感動しました。筆者の夢のかなえ方と、夢を実現するまでの道中が語られており、書籍の最後には、講演会で語った筆者の死後に残されることになる妻と3人の子供に対する強いメッセージが書かれています。

余命を宣告された男が現実と向き合い、最後まで生き抜く姿が書かれた本書はおすすめです!

 

さて、話は少しずれますが、全盲である私が、本に書かれている文字をどのように読んでいるのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

全盲の方が読書をする方法としては、以下の三つがあります。今回は、②で読書を楽しみました。

 

全盲が読書をする方法>

点訳された点字書籍を読む

②音訳されて作成されたCDやデイジーなどを聞いて読書する

③活字をスキャナーなどでテキスト化してパソコンの音声ソフトで読む

 

 

ボイス オブ デイジー

ボイス オブ デイジー

  • CYPAC Co.,Inc.
  • ブック
  • ¥3,100

 

全盲者は単に書店に行けば本が読めるわけではない?>

だから、私たちは書店で本を買えば即座に読めるわけではないのです。多くの場合、点訳ボランティアのみなさんや、音訳ボランティアのみなさんのサポートにより、上記の書籍は作られます。そして、地域の点字図書館などにおかれています。だから、書籍の発売と同時に、読書が楽しめるわけではないのです。ここが辛いところ。

ただし、ボランティアや点字図書館のみなさんは、なるべく早期に着手してくれて、私たちが読める環境に整えてくれます。

 

<書籍はインターネットで簡単にダウンロードできる>

サピエという電子データがダウンロードできるウェブサイトに行けば、そこに公開されている点字・録音書籍を自分でダウンロードして、読むことができます。これは全国の点字図書館やボランティア団体が加盟しており、自分たちが作成した点字図書や録音図書を公開して、全国の視覚障がい者がいつでも便利に読書を楽しめるようにしてくれています。まだ世の中に電子書籍が登場する前から、このような仕組みは視覚障がい者の中では使用されていたのです。

 

<デイジーで書籍を読むためには>

上記サイトや点字図書館から借りたデイジーは、アイパッドやアイフォーンをもっていて、ボイス・オブ・デイジーというアプリを使えば、簡単に読むことができるのです。

すごく便利です。これまでは、活字書籍の何倍にもなる点字書籍を持ち歩いて読んでいたりしたので、すごく便利になりました。専用のデイジープレイヤー(高額)もいりません。