公務員試験に合格

タイトルにあるように、先日発表があり、私が受験した場所で公務員試験に合格することができました。

これは、点字参考書を点訳してくれたボランティアの方々の協力、そして採用側の適切な配慮のおかげだと思っています。

 

そもそも、参考書は世の中に山ほど出回っていますが、点字の参考書はほとんどないのが現状です。この状態で、健常者と同じ土俵で勝負しろっていうのはややむちゃくちゃな気がします。けど、やらなきゃ先に進めないのが現状。

ボランティアさんの協力によって、無償で通常の参考書を点字に翻訳してもらいました。私は、ボランティアさんがいないと勉強もままなりません。本当に心から感謝しています。

 

また、ちょっと前のブログでも書きましたが、全盲者が試験を受験するためには、試験実施側の協力と理解がないとうまくいきません。通常の人と同じように出題されても、墨字の文字が読めない私には無意味なのです。

だから、点字に訳してもらう必要があります。そして、通常の試験時間だと不利益を被ってしまいます。なぜならば、目で見て読む通常のスタイルに比して、手で点字を読むことにはどうしてもハンディが付きまとうからです。これは科学的にも実証されているようで、大学センター入試や、一般大学の入試でも時間延長は認められています。

 

大企業をやめるときにはすごく迷いました。だって、公務員の通常枠で障がい者、それも点字仕様の人が合格したという話はあまり聞いたことがなかったため、合格できるのか本当に不安だったからです。けど、私がロールモデルになるんだという思いは、だれよりも強くもっていましたので、なんとかなると思っていました。もしかしたら、なんとかならないかなという不安もあったのは事実ですが・・・。