人身事故に出くわし考えたこと。それは、みんな自分のことで精いっぱい。

先日、外出先で電車に乗っていたら、その電車が人身事故を起こした。私も前の方の車両に友人と乗車していたので、その時は本当に驚いた。そして、いろんなことを考えてしまった。

 

まずはこの場に一人だったらどうしただろうと考えた。見える友達が一緒にいたからこそ、運休になった電車を下車して、振替輸送バスに乗車して目的地までたどり着くことができた。一人だとどうか。駅員さんは何百人もの対応に追われ、私の対応どころではなかった。そうすると、周りの人にお願いして、バス乗り場まで連れて行ってもらうしか方法はない。偶然心優しい人に出会えればいいが。

もし朝のラッシュ時だったら、さらに問題は深刻だったと思う。みんなどうやって会社に行こうか考えていただろうから、私どころではないはずである。すると、どうしたらいいのだろうと考える。

これは人身事故に出くわした際だけではなく、災害時にも起きる悩みである。地震」や火災で逃げる時、だれかが偶然助けてくれればいいが、そんなにうまく行くのだろうかと思う。

そのためにも、日頃から自分の生活圏内だけでも、ルートを覚えて単独で行動できるようにしておかなければならないと思う。

 

もう一つ考えたことは、自殺を試みた本人のことである。どうして自殺に至ってしまったのだろうと悲しい気持ちになった。電車が運休してしまって迷惑だっていう気持ちはあんまり感じなかった。むしろ、電車に飛び込んでしまった人の事情や生活を勝手に想像して、悲しくなった。

また、運転手の気持ちも考えると暗くなる。避けようのないものではあっただろうが、きっと自分自身を攻めてしまっちゃうのではないかと思った。全くその必要はない。きっと事故後もやれるだけのことはしたはずであろうし。

 

こんな考えてもしかたのないことを感じながら、外出先でやらねばならないことを行った。自殺はいけないというが、その人の残された唯一の方法が自殺だというのであれば、どうしようもないけど、それに至るまでにもっと何か家族や周囲ができないものだろうかと。

きっと自殺は唯一の改善方法でもないのかもしれないし。